AFCアジアチャンピオンズリーグとはアジア各国のリーグの上位チームが集まるアジアNo.1を決める大会です。
例年、2月~11月までの長い期間をかけて開催される大会です。
ACLと略されることも多く、ヨーロッパ王者を決めるチャンピオンズリーグのアジア版となっています。
ちなみにサッカーの世界ではオーストラリアもアジアサッカー連盟に加盟しています。
AFCチャンピオンリーグ 出場ができる日本のチームは?
現在のルールでは、AFCチャンピオンズリーグに出場できるのは4チーム。
- 前年のJ1優勝チーム
- Jリーグ2位のチーム
- Jリーグ3位のチーム
- 天皇杯の優勝チーム
AFCチャンピオンリーグ2019では、本大会より出場できるのが2チーム、プレーオフからの参加が2チームとなります。
ここで言うプレーオフとは、ACLの本大会出場のための予選にあたります。
AFCチャンピオンズリーグ 大会のしくみ
AFCチャンピオンズリーグ本戦はグープリーグと決勝トーナメントの構成です。
本戦の前に予選にあたるプレーオフがあります。
プレーオフに勝利した8チームが本線となるグループリーグに出場することができます。
AFCチャンピオンズリーグ本戦のグループリーグは4チームずつグループを分けてホーム&アウェー形式で各チームと2回ずつ対戦して順位を決めます。
決勝トーナメントはグループリーグ各組の上位2チームが進出してホーム&アウェーで勝ち抜きチームを決めます。
試合の合計得点で勝敗を決め、同点の場合はアウェーの試合で決めたゴールが2倍の扱いとなる、アウェーゴール方式で勝者を決めます。
JリーグとACLの日程の厳しさ
Jリーグの試合は基本的に週末に開催され、ACLは火曜か水曜に開催されます。
出場チームは週に2試合ずつをこなすタイトなスケジュールとなります。
さらにACLの開幕はJリーグよりも早い2月の下旬ですので、シーズンオフも短くなってしまいます。
新チームの準備期間もあまり取れないので、序盤でつまづくとそのままズルズルといってしまいます。
AFCチャンピオンリーグ出場チームのJリーグとの両立は?
AFCチャンピオンズリーグとJリーグはどちらも長期間開催される大会となり、両立が必要となります。
シーズン開幕前にはどのクラブもアジアとJリーグの2冠を目指すと宣言しますが、両方の優勝争いに絡むのはかなり難しいようです。
2018年にアジアで優勝した鹿島アントラーズはリーグも3位と好順位で終わりましたが優勝争いに絡むことはありませんでした。
2017年に優勝した浦和レッズもJリーグでは7位に終わるなど、過去の例を見ても同様の事例は尽きません。
例外はACLを優勝してJリーグも優勝寸前だった2007年の浦和レッズですが、Jリーグは独走状態であったにも関わらず急激に失速して、鹿島アントラーズに歴史的な大逆転優勝を許しました。
2018年にJリーグ連覇を達成した川崎フロンターレはACLにも出場していますが、グループリーグで早々に敗退しており、その後Jリーグに集中したことで巻き返しています。
優勝できないくらいであればまだしも、ACL出場チームが下位に沈むことになります。
2018年はACLに出場した柏レイソルがまさかのJ2降格となりました。
これは珍しい例ではなく、2012年のガンバ大阪や2014年のセレッソ大阪も調子が上がらないまま降格となっています。
準備期間が少ないままACLに挑み、そこで調子を落として立て直すきっかけが掴めないままシーズンを終えてしまっています。
AFCチャンピオンズリーグは世界に繋がる大会
アジアチャンピオンになることは非常に栄誉なことですが、多くのクラブが目標にしているのはその先の世界です。
AFCチャンピオンズリーグ優勝チームにはクラブワールドカップの出場権が与えられます。
クラブワールドカップは各大陸の王者が集う、国際サッカー連盟主催の大会です。
まとめ
出場するクラブにとっては非常に大変な面もあるACLですが、やはりJリーグのファンとしてはJリーグの代表が勝ち上がる姿を見るのは嬉しいものです。
アジアの王者という名誉もそうですし、世界と戦う姿も楽しみにしています。
日程面などはJリーグの運営も苦心しているところではありますが、この先もACLの上位は日本のクラブが独占するくらいの気持ちで頑張ってもらえると、出場クラブのファンではない立場だとしても嬉しいものです。