サッカーの試合を選手と共に盛り上げてくれるゴール裏のサポーター。
その一体感のある応援は現地ならではの臨場感を与えてくれる存在でもあります。
観ていても楽しいサポーターですが、せっかくであれば自分もその仲間に入ってみたいとは思いませんか?
10年前にとあるチームのサポーターになって今も現役な私がサポーターになる方法をアドバイスします。
サッカーのサポーターってどんな人?
そもそもサポーターとファンはどう違うのでしょうか?
日本サッカー協会のHPによればサポーターは特定のチームを応援する人や熱狂的なサッカーファンとなっています。
ここではわかりやすくするために「ゴール裏」と言われる場所で歌いながら応援している人をサポーターとさせていただきます。
サポーターもファンもチームの勝利を喜びとしていますが、サポーターは自分たちの鼓舞でチームを勝たせているという自負があります。
海外では「フーリガン」と呼ばれる危険な行為をするサポーターが問題になることもありますが、本来は選手のために頑張っている人たちがサポーターです。
サポーターってどんなことをしているの?
一般的にはコールリーダーと呼ばれる人がリードしてそれに合わせて応援の歌を歌ったり、飛び跳ねて味方チームを盛り上げていきます。
基本的には立っての応援であり、試合開始前から歌っていたりしますのでスポーツと言っても過言ではないハードさがあります。
コールリーダーの団体は試合を盛り上げるために新しい応援歌を作ったりコレオグラフティと言う人文字のプランを考えたりしています。
よほどのことがない限りは全国の試合について行き常に選手を応援していて、試合中は試合を見ずに他のサポーターを鼓舞するなどまさに12番目の選手の名に相応しい活躍をしています。
サポーターって怖くないの?
私もよく訊かれることがあるのですが、サポーターはなんだか怖そうと思っている人も少ないようです。
確かに怒鳴り散らすように応援する人や、一部マナーが悪いサポーターがいることは認めなければなりません。
応援してきてイライラする気持ちは私も理解出来ますが、それで他人に嫌な思いをさせていいことにはなりません。
みんな気持ちは一つの仲間です。
ゴールが決まれば誰彼構わずにハイタッチをしてまわりますし、肩を組んで応援歌を歌ったりもします。
あまりそういうことに慣れていない人でも優しく受け入れてもらえます。
怖いというイメージは圧倒的な声量のせいもあるかもしれません。私も小学生の頃、とあるチームのサポーター席に紛れ込んだら圧倒されて逃げ出した思い出があります。
そこからはしばらくサポーター席にはいけませんでした。
サポーターの雰囲気に気後れしている人は次で紹介するステップを踏んでみてください。
お気に入りのサッカーチームのサポーターになるためのステップ
サポーターはチームを応援する気持ちがあればいつでも誰でもウェルカムです。
ただそうは言っても初めての人には敷居が高そうに見えてしまうもの。
おすすめのステップをご提案します。
ステップ1:まずは歌を覚える
サッカーの応援に欠かせないのが応援歌です。
チーム全体を鼓舞するものから選手個人のための歌までいくつかの種類があります。
まずはその歌を覚えておけば、サポーターの輪に入った時も安心です。
歌はテレビ中継からも聴こえてきますし、現地の離れた席で口ずさんでみるのも良いでしょう。
親切なチームなら歌詞カードを配っているのでそれを見れば安心です。
本気で練習するなら動画サイトに応援歌が投稿されているチームがほとんどですので、それを観ておきましょう。
ステップ2:雰囲気を味わうところから始める
準備万端でいざスタジアムに行ってもまだちょっと遠慮してしまうと言う場合は少し離れた席で手拍子だけで参加するところから始めてはどうでしょう。
自由席は全員が立ち応援というわけではなく、座って観戦する人もいます。
応援団の近くの座っている人が多いゾーンを選んで席を取り、雰囲気に慣れるのがおすすめです。
その席ですとゴールが決まった時など盛り上がったタイミングだけ立ち上がるという人も多いのでお試しには最適です。
自分のペースで応援できるので、ここで物足りなくなってから中心地に挑戦しましょう。
ステップ3:思い切って飛び込む
雰囲気が掴めてきたらいよいよ満を持して中心地に飛び込んでみます。
ここまできたら後は勇気だけです。
みんな歓迎してくれますので怖がらなくて大丈夫です。
中心地に入ったら恥ずかしがらずに大きな声で歌って体を動かしましょう。
感覚的にはライブに行くのと同じですね。
全員で一体になって応援すると試合がより楽しくなりますし、新しいお友達が出来るかもしれません。
私のおすすめはアウェイゲームでの応援デビューです。
場所にもよりますが、アウェイゲームは応援する人も少ないのでより団結力が試されます。
1人でも多いと心強いのでみんな喜んで仲間に入れてくれます。
番外編:マナーにはご注意
サポーターになって熱く応援するのは良いですがマナー違反には気をつけましょう。
過度なブーイングやスポーツマンシップに反する暴言は12番目の選手としてやってはいけません。
旗やメッセージを書いたゲートフラッグを持っての応援も周りの席の人に迷惑なのでお気をつけください。
選手入場の時などくらいに留めておきましょう。
サッカーチームのサポーターは魅力がいっぱい
サポーターは敷居が高いように思えるかもしれませんが、まったくそんなことはありません。
私は応援するチームを遠くから見ていた時期もありましたが、サポーターになったことでまた新たな楽しみを見つけることができました。
試合の見やすさで言うとサポーター席はそれほど見やすくはないのですが、その一体感は癖になりますし、勝利の歌を歌う時の幸福感は言葉では表せません。
ちょっと興味が湧いてきたという人は是非少しずつでもいいのでチャレンジしてみてください!