サッカーの試合は11人制、8人制と試合に出ることができる人数は決まっていますが、試合終了までずっと同じメンバーで試合することは珍しいです。
戦略の変更によりメンバーを交代したり、怪我や不調があった場合にも交代をすることがあります。

公式試合の場合、選手交代は誰でも出来るわけではありません。
ベンチに入ることが出来る選手の人数は決められていて交代人数にも制限があります。
少年サッカーの大会などで採用される8人制のサッカーの場合は交代のルールも違ってきます。
11人制サッカーの交代ルール
よく観る一般的なサッカーは選手交代も含めた選手の起用方法が勝負のカギを握ります。
最初に試合に出る11人も大切ですが、ベンチにどんな選手を入れるか、どのタイミングで交代をさせるかが大事になります。
11制サッカーの交代ルールを確認しましょう。
ベンチに入ることができるのは7人まで
大会によって異なることもありますが、プロの主要大会のほとんどでベンチ入りのメンバーは7人までとされています。

ベンチに入っていない選手は試合に出場する資格がありません。
ベンチに入れる選手は戦術的な理由やポジションの重複などもあるので、必ずしも良い選手から18人というわけではありません。

中学生、高校生の試合の場合も公式戦の場合はあらかじめ選手登録をします。
その登録選手の中から試合に臨む18人(20人の場合もあり)が選抜されます。
試合の交代人数は原則5人まで
大会によって異なりますが、公式戦の場合は交代の人数は5人までとなっていることが多いです。
そして回数は3回までで、同時に交代しないと交代枠を使い切れなくなってしまいます。
仮に5人交代をし終えてからケガ人が出てしまったとしても、その選手を交代することは認められていません。
その場合にはケガ人が出たチームは1人少ない状態で試合をしなければいけません。
また、途中交代でベンチに退いた選手を再び試合に出すことは出来ないので選手の下げ方も重要になります。
選手交代5人までですが、2018年のワールドカップ以降主要な大会のほとんどで延長戦に入った場合のみ追加で1人の交代が可能となりました。


8人制のサッカーの交代ルール
小学生年代の大会で採用される8人制サッカーは11人制のサッカーとはベンチの人数や交代のルールがまったく違います。

ベンチは8人まで入ることが出来る
8人制サッカーのベンチ入り人数は8人までですので、試合に登録可能なのは16人ということになります。
トータルの登録人数は11人制より少ないですが、出場している選手と同じ人数がベンチにいると考えると相当な割合になりますね。
単純に各ポジションの控え選手を入れることも出来ますし攻撃が得意な選手を多く入れてどんどん攻めていく作戦も取れます。
8人制サッカーは交代の人数に制限がない
8人制サッカーには交代人数の制限がありませんのでベンチに入っている8人全員を交代することも可能です。
また、選手の入れ替えも自由にすることが出来ますので11人制と比べるとかなり積極的な選手交代を行うことになります。
小学生年代は試合に出て成長させることが大切になりますので、交代をためらわずに行えるようなルール設定になっているのです。
ベンチワークは監督の腕の見せ所
試合が始まってしまえば監督に出来ることは限られますが、先発メンバー選びからベンチの交代選手の選択は腕の見で所となります。
試合を観戦する時にはどんな意図で選手交代が行われているのかまで注目するとサッカーがより面白くなります。
交代で試合の流れが変わる
11人制のサッカーの場合は選手交代の人数は限られていますのでかなり考えて選手を送り込まなければいけません。
単純に先発選手が疲れてしまったから交代をするという場合もありますが、特徴の違う選手を入れたり違うポジションの選手を入れてフォーメーションを変更することで試合の流れはガラリと変わります。
勝負所で戦術を変えたり、試合中にうまくいっていないところを修正するのは監督の仕事ですので、采配には注目してみてください。
また、ベンチには切り札となる選手を置いていることも多いので、そのタイミングで投入されるのかも要チェックです。
8人制は交代の積極活用がポイント
8人制のサッカーの場合は交代はほぼ自由ですので積極的に交代を行ってチームを活性化させることがポイントとなります。
もしも一度交代したらもう戻れないとしたら上手な選手をベンチに下げるのはなかなか出来ませんが、交代に限りがなければ少し休ませつつ起用するということも可能です。
選手交代でチームのレベルが下がってしてまったら意味がないので選手層を厚くしておくことが大切になりますが、多くの選手を使って疲れを溜めない采配が大事です。
まとめ
選手の交代は試合の中で重要な要素でありますが、選手からすればベンチに入ることが出来るかどうかは運命の分かれ道と言っても良いほど大事なことです。
まずはベンチ入りを目指して頑張ることになりますので、応援する側もそのルールはよく理解しておきましょう。