サッカーをやっている子の多くが夢見るプロサッカー選手。
親の立場でも自分の子供が少し周りよりも上手だと思ったらつい将来を期待してしまいますよね。
そんなプロサッカー選手を目指す人たちのためにプロサッカー選手になるまでの道筋をご紹介していきます。
プロサッカー選手になるなら早めに始める
サッカーに限ったことではありませんが、あらゆる分野でプロの領域に入った人の多くは幼い時からその道を歩み始めています。
プロサッカー選手になるには幼少期をどのように過ごすのが良いのでしょうか。
多くのプロサッカー選手は小学校低学年までには始めている
プロサッカー選手のほとんどの人が遅くとも小学校2年生くらいまでには地元の少年サッカー団などに入団してサッカーを始めていて、3歳くらいからボールを蹴っていたという選手も珍しくはありません。
小学校に上がる前の子が所属できるチームはどこにでもあるとは限りませんのでちょうど良いのがみつからなければ小学校までは公園で遊ぶなどでサッカーの楽しさを覚えるのでも十分でしょう。
早い段階でサッカーを始めたという子は兄弟の影響というのが目立つのでサッカーに興味を持つきっかけ作りも大切です。
本格的にプロを目指すならチーム移籍も
最初にサッカーを始めた時にはとりあえず近所のチームに所属してみたものの、成長するにつれてもっと強いチームに移籍したいという考えも湧いてくるものです。
本気でプロを目指すのであれば小学生時代は大事な時期ですのてプロサッカー選手を育てた実績があるコーチなどがいるチームに所属するのは良いことです。
もしチャンスがあるのであればJリーグチームの下部組織に入団するとレベルの高い指導を受けることが出来ます。
ですが下部組織などは入団テストに合格しなければ入れませんし、強豪チームも競争が厳しいので試合に出して貰えないということもあり得ます。
リアルな問題として強いチームほど月謝や遠征費などが高くつくので家計の負担もバカになりません。
安易に強いチームに入れば良いというものでもないのでお子さんや今のチームのコーチ陣とも何度も話し合って慎重に判断するようにしてください。
女子は男子に混じってプレイする
女の子でも女子サッカーのなでしこリーグがありますのでもちろんプロサッカー選手は目指せます。
女子のプロサッカー選手も小学生時代からサッカーを始めたというケースが多いですが、その場合の多くは男子と同じ少年サッカー団に所属しています。
小学生の女子サッカーチームもありますが、数はそれほど多くないのでまずは男の子に混じってプロサッカー選手への第一歩を踏み出すことになるでしょう。
中学生なら部活ではなくクラブチームがおすすめ
中学生になると身体も徐々に大きくなり、中にはプロ顔負けのプレーをする選手も出てきて将来の日本代表候補として注目を集めることもよくあります。
今後プロサッカー選手を目指すかどうかの大事な時期になるのでチーム選びは重要です。
レベルが高いのはクラブチーム
中学生のサッカー環境は大きくクラブチームと部活動に分けられますが、プロサッカー選手を目指すのであればクラブチームの方がレベルの高い指導が期待できます。
練習時間は部活に比べれば少ないものの、専門のコーチやプロを目指す同世代に揉まれることで練習効率は非常に高いものとなります。
また、部活動の場合は1年生から3年生まで一緒に練習し試合を戦いますが、クラブチームの場合は学年ごとにチーム編成されることが多いので部活で起こる上級生有利の構図が生まれにくく、無駄な時間がないのもメリットです。
セレクションを受けてJリーグのジュニアユースチームを目指すという方法もありますが、クラブチームでも十分レベルの高い指導は受けられますのでどこがベストかはお子さん次第です。
中学校の部活は学校次第
もちろん中学校の部活ではプロサッカー選手になれないということはありません。
部活であれば毎日のように練習が出来ますし、試験や行事にも合わせているのでサッカーと中学生生活の両立がしやすく充実した中学生活を送ることが出来るでしょう。
ただし部活ですと時に理不尽な上下関係でサッカー以外のところで苦しんだり、公立中学校ですと良い先生が転任されてしまうこともあるので環境に左右されやすくなります。
プロサッカー選手を意識するなら私立の強豪中学校を選択するなど、学校選びは慎重に行うことです。
サッカー選手になる運命の分かれ道となる中学卒業後
高校生年代はプロサッカー選手になれるかどうかの運命の分かれ道になります。
特にJリーグのユースチームに進むか高校サッカーを選ぶかで将来が変わってきますので納得のいく選択をするようにしてください。
プロへの近道となる下部組織
プロサッカー選手への近道とされているのがJリーグチームの下部組織であるユースチームに入団することです。
各チームが将来のスター選手候補としてスタッフや環境など可能な限り最高のものを用意してくれるうえ、プロであるトップチームの選手と共に練習や試合をする機会に恵まれています。
コーチも元プロが多いので目標とするお手本が身近にいることも成長には欠かせないでしょう。
十分にプロで通用するとなれば昇格という形でトップチームに引き上げられて晴れてプロサッカー選手の仲間入りです。
ですがユースチームへの入団は狭き門ですので望んで入れるものではありません。
入団出来るのはその年代のエリート中のエリートばかりで、後に日本代表となるような選手の中にも当時はユースチームに進めなかったという人は大勢います。
高校サッカーで人間性も高める
高校の部活動である高校サッカーからプロサッカー選手になっている人も大勢います。
目標の進路に進めなかった反骨心で伸びる選手もいますが、環境が良いJリーグの下部組織よりも敢えて高校サッカーを選ぶ選手も少なくありません。
高校サッカー出身のプロサッカー選手の多くが当時の思い出で語るのが、サッカー以外の部分も多く学んだということです。
学校ですので教育現場として礼儀や思いやりの心など人間教育も行われそれがあったからプロサッカー選手になれたと言うのです。
全国大会常連のような地元以外の強豪校に進めば親元を離れて寮生活になることも多いので下部組織とはまた違った経験をすることになります。
高校サッカーも活躍してスカウトの目に留まればいくつかのチームの練習に参加しながら自分に合ったチームを決めることになります。
トップチームに昇格するのが一般的な下部組織と違い選択の幅は広がります。
街クラブという選択肢
Jリーグの下部組織や高校サッカーでもない地元のクラブチームも選択肢として存在します。
サッカー界では「街クラブ」と呼ばれることが多いですがここでも強豪チームであればレベルの高い指導が受けられプロへの道は拓かれます。
トップチームの意向が表れやすい下部組織や、大会で勝ち進むことが優先されやすい高校サッカーと比べて街クラブは個人の特性を生かした野心的な指導を受けやすいのが特徴です。
自分に合ったクラブがあるのであればそこで思いっきりやりたいサッカーをするのも良いでしょう。
大学サッカー事情
Jリーガーの中には大学サッカー出身者も多くいます。
10代からプロで活躍する選手も多い海外と比べると卒業時にはとっくに成人している大学サッカーは少し異質かもしれませんが、プロサッカー選手になるためには見逃せない育成組織です。
即戦力としてプロへ行く
高校生のころにプロの誘いがあった選手でもより成長を目指すために大学に進学するケースも少なくありません。
もちろん高校時代は無名だった選手が大学で大きく成長するということもありますので、10代後半から20代前半の成長時期の過ごし方として存在意義は大きいと言えるでしょう。
良い大学ですと経営がギリギリのプロよりも環境がいいこともザラですので、とにかくプロになるのが一番とも限りません。
親としては大学に行ってもらいたい?
親目線で言えばプロサッカー選手は活躍出来ればいいものの、不安定な職業である点は気になるところです。
プロサッカー選手になってもその後は伸び悩んだり、ケガをしてしまい若くして引退を余儀なくされることは厳しい世界ですので当然あります。
その後の人生を考えて大学は卒業してもらいたいと思うのは親としては当然の気持ちですし、選手の中にも将来はコーチになろうと教員免許の取得を目指している人もいます。
まとめ
プロサッカー選手は厳しい世界で誰でもなれるものではありませんが、目標を持ってチャレンジしないことには何も始まりません。
進路選びは特に重要になりますが、どの進路が良いかはお子さん次第ですので何度も話あったり練習を見学させてもらって一緒になって考えてあげてください。
本人が努力をしてそのサポートをしっかりしてあげることが出来ればきっと夢は叶うでしょう。