サッカーシューズは大きく分けると2種類です。
1つはスパイク、そしてもう1つはトレーニングシューズです。

サッカースパイクとトレーニングシューズには大きな違いがあります。
サッカー未経験の方の場合、サッカーをするならサッカースパイクと思い浮かぶかもしれませんが、特に小学校低学年以下の場合はサッカースパイクはまだまだ早すぎます。
サッカースパイクとトレーニングシューズの違いなどもふまえながら、サッカースパイクをいつから用意するべきかなどについて見ていきましょう。
サッカースパイクとトレーニングシューズはどこが違うの?
サッカーをするためのシューズのサッカースパイクとトレーニングシューズの違いをまずは確認してみましょう。
サッカースパイクとは
サッカースパイクは靴の裏にスタッドと呼ばれる滑り止めが付いているサッカーシューズのことです。
たいていの場合スタッドの数は10個から20個程度で、サッカーの試合や練習時に用いられます。
アッパー(靴の上の部分)やヒール(かかと部分)に用いられる素材は人工皮革、もしくは天然皮革です。


人工皮革のものも非常に丈夫にできています。
これからサッカーを始めようとするお子さんに購入するのであれば、アッパーやヒール部分の素材に関してそれほどこだわる必要はありません。
スパイクの素材
ジュニアサイズのスパイクはほぼ人工皮革です。(ジュニアサイズは24センチくらいまで)
天然皮革のものがあったとしても、お手入れ等を考えると人工皮革のほうがおすすめです。
サッカースパイクはサッカーコートのピッチの外で履くことはほとんどありません。
サッカースパイクのスタッドはグラインド上では安定しますが、アスファルトなどの上では逆に不安定になり危険です。
注意ポイント
スパイクはピッチ内だけ。
グラウンドまでは普通の靴を履き、練習や試合前にスパイクに履き替えるのが一般的です
トレーニングシューズとは
トレーニングシューズの大まかな作りはスパイクと一緒です。
大きく異なる点は、スタッドの大きさと数です。
トレーニングシューズの場合、スタッドは小さく、そしてたくさん付いています。

トレーニングシューズの場合、スタットは靴の裏にびっしりと付いています。
そのためどこで履いても安定感があるために、自宅から履いて練習場に行くことも可能です。
トレーニングシューズは普段靴のようにして履くこともできるために、使いまわしという点ではスパイクよりも優っています。
トレーニングシューズは必ず準備!
サッカーの会場によってはスパイク禁止の会場もあります。小学生以下の場合、必ずトレーニングシューズを用意しましょう。
ポイント
子どもがサッカーをすることになったら、まずトレーニングシューズを購入しましょう。
サッカーを始めてすぐは色々と購入しなければいけないものがあり、靴はとりあえずスニーカーで・・・と思ってしまいますが、一般的な子ども用のスニーカーは柔らかい素材でできていることが多く、サッカーボールを蹴ることですぐに古くなってしまいます。

トレーニングシューズは学校や公園などで遊ぶ際にも履くことができます。
スニーカーと同じように使えて、丈夫な素材でできているので、トレーニングシューズをできるだけ早く買うことをお勧めします。
サッカースパイクはいつから?低学年は早すぎる!
子どもがサッカーを始めたらトレーニングシューズを購入しましょう。
小学生の場合、ほとんどの大会でトレーニングシューズでの出場が認められているのでトレーニングシューズだけでも問題はありません。
ではサッカースパイクはいつから用意をすればいいのか?気になりますよね。

サッカースパイクを履き始める時期はできるだけ遅いほうが良いです。
チームメイトが履きだすと、履きたくなっちゃうんだけど・・できるだけ遅いほうがいいですよ!
サッカースパイクは展開サイズが少ない
ジュニアサイズのサッカースパイクはサイズ展開が少ないものが多いです。
17センチくらいからサイズ展開されているものもありますが、多くのサッカースパイクのジュニアサイズは20センチ~24センチくらいです。
個人差はありますが、足のサイズが20センチあるのは早くても1年生くらい。平均だと恐らく2年生~3年生くらいです。

サッカースパイクは足への衝撃が大きい
サッカースパイクは足への衝撃がトレーニングシューズに比べ大きくなります。
サッカースパイクのスタッドは数が少なく1つ1つのサイズが大きくなります。
そのスタッドで体全体を支えることになるため、特に踏み込んだ時には足や腰・膝に大きな衝撃が伝わります。
成長期の子どもにとっては、大人がスパイクを履くことで受ける衝撃よりも大きくなってしまう可能性があります。
足、ひざ、かかとの痛みを訴えていた子がトレーニングシューズにしたら痛みが和らいだという話もよく聞く話です。
かっこいいからスパイク履きたい!というお子さんのリクエストに応えるのは慎重になったほうがいいかもしれません。

トレーニングシューズの欠点 すべる・力が入りにくい・劣化しやすい
子どものサッカーシューズはトレーニングシューズがおすすめですが、トレーニングシューズには欠点があります。
トレーニングシューズの欠点
- 滑りやすい
- 力が入りにくい
トレーニングシューズはスパイクに比べて滑りやすくなります。特に雨の日の試合や雨の翌日の試合は、土のグランドでも芝のグランドでも滑りやすくなります。
また、踏み込むときにスパイクに比べ力が入りにくいので急な方向転換などで素早く動くことが難しくなります。
プレイのしやすさではスパイクに軍配があがります。
しかし、成長期の子どもの場合はそれよりも負担が少なく成長の妨げになる可能性があることのほうが問題です。

子どものトレーニングシューズの選び方 マジックテープとひも靴
小学生以下の子どもにはサッカースパイクではなく、トレーニングシューズを用意しましょう。
トレーニングシューズの選び方は、スニーカーなどの選び方とほぼ同じです。
足の指が自由に動く程度で、大きすぎないサイズを選ぶ。足に合ったサイズを選ぶことが大切です。
トレーニングシューズにも幅広タイプ・幅細タイプなどありますので実際に履いて足にあったメーカーやモデルを選びましょう。
サッカーのトレーニングシューズ マジックテープはだめ?
サッカーのトレーニングシューズには、マジックテープとひも靴があります。
マジックテープは衝撃で剥がれてしまったり、足にフィットさせにくいためできればひも靴のほうがおすすめです。

練習なら大人が結んであげることができますが、試合中にひもがほどけてしまうと自分で結ばなければいけません。
マジックテープがおすすめ!
自分でひもを結ぶことができない子はマジックテープを選びましょう。

子どものサッカー スパイクデビューはできるだけ遅いほうが良い
子どものサッカーで使用するトレーニングシューズとサッカースパイク、どちらが子どもにとって良いかをご紹介しました。
見た目にかっこいいのはスパイクなので、欲しがるお子さんも、またお子さんに早くスパイクを買ってあげたい保護者の方も多いのではありませんか?
でも、足への負担が大きいことをよく理解したうえで使用するようにしてくださいね。