ルール

PK戦のルール 蹴る人数は?勝敗が決まらなければどうなるの?

サッカーの大会でトーナメント形式の試合をしている場合、時々決着がつかずに勝敗がPK戦に委ねられることがあります。

「委ねる(ゆだねる)」という言葉を使ったのはPK戦は運が左右すると言われているからなのですが、それはもちろん両チームがルール等を理解して適切な戦略を取っていることが前提になっています。

観る方もやる方もハラハラもののPK戦ですが、ルールを理解していればこの残酷かつスリリングな戦いを最大限に楽しむことができます。

PK戦のルール

PK戦は見ている分には蹴る人とキーパーの1対1の勝負ですのでわかりやすいですが、実は細かいルールがあります。

しろちゃん
PK戦を楽しむためにもルールを確認しておきましょう。

PK戦は両チームが交互に5人ずつ蹴る

PK戦は先攻と後攻を決めて両チームが最初に5人にずつ交互にキックして多くゴールを決めたチームが勝ちとなります。

5人ずつ蹴っていきますがその前に決着がつけば5人蹴る前に終了します。

例えば3人目が蹴り終わった時点でAチームが3-0となっていれば、残り2人が決めたところで追い付きませんので3人目で終わりです。
しろちゃん

基本的には1選手1回しか蹴ることができませんので、上手な選手に何度も蹴らすということはできません。

8人制のサッカーの場合

8人制の場合、PK戦は3人ずつ蹴ります。

PK戦の蹴る順番はコイントスで決める

PK戦で蹴る順番はコイントスで開始前に決めます。

あおくん
PK戦は先に蹴った方が有利というデータもありますので、意外と重要な選択になります。

PK戦では片方のゴールしか使いませんが、どちらのゴールを使うかもコイントスで決めることになっています。

決定権は主審が持っていますが、多くの場合は「表が出たらAチーム側」などのように主審がコイントスをする前に宣言して行われます。

5人で決着がつかなければサドンデス方式に

両チームが5人ずつ蹴り終わった時点で同点となっていた場合はサドンデス方式で決着がつくまで延長されます。

この場合1人ずつ蹴りますので、6人目で片方のチーム決がめて、もう片方が失敗すればこで終了となります。

仮に11人蹴っても終わらない時は12人目以降もう1周することになります。

キッカーとキーパー以外はボールに近づけない

PK戦は蹴る選手とキーパー以外はセンターサークルまで離れていなければなりません。

よくPK戦が中継されると選手が横一列に並んでいる姿を見ますが、ルール上そこにいるしかないのです。

守っていない方のチームのキーパーは例外的にPKが行われる場所であるペナルティエリア(ゴール前の線が引かれている枠)の外で待機しています。

キーパーは蹴られるまでゴールラインから動けない

PKの時はキーパーは相手のキッカーがボールを蹴るまでゴールに平行に引かれているゴールラインから動くことはできません。

時々飛び跳ねているキーパーを見かけますが、片足はゴールラインについていなければなりませんので要注意です。

キッカーより先に動いてしまった場合は蹴り直しになります。

PK戦の注目ポイント

PK戦は運にも左右されるのでとてもハラハラするものですが作戦や気持ちの持ち方でその運を少しでも引き寄せようとみんな努力しています。

あおくん
PK戦の勝敗を分けるポイントを知っていると観戦が楽しくなりますよ。

PK戦の先攻の勝率は6割

PK戦は先攻が有利と言われていて、実際にイギリスで2014年に行われた調査では1970年以降の試合でPK戦で先攻であったチームの勝率は6割を超えるというデータが出ました。

後から蹴るチームは先に成功されると「失敗できない」というプレッシャーがかかることが原因ではないかと考えられていますが、それだけPKは自分の心との戦いでもあります。

この傾向を受けて一度先攻後攻ではなく「ABBA方式」と呼ばれる変則的な順番で蹴る方式を採用する向きがありましたが、わかりにくいということで見送られました。

あおくん
コイントスで勝った場合は絶対に先攻を選ぶのは必須ですね。

蹴る方向でプレッシャーが変わる

PK戦はゴール裏の風景がどうしても目に入りますので特にプロの試合であれば相手のチームのサポーターの目の前では蹴りにくいものです。

旗を振られたりブーイングをされながらのキックはPKのプレッシャーをさらに高めます。

少年サッカーの場合は主審の判断でギャラリーが少ない方のゴールを選んでPK戦が行われることもあります。
しろちゃん

試合終了時の出場選手しか出られない

PK戦に出場できるのは正規の試合が終了した時点で出場していた選手だけです。

既に交代になっていた選手や、試合に出ていなかった選手はPKには出ることができませんので試合終盤になるとPK戦を見越した選手交代も注目ポイントになります。

あおくん
高校サッカーなどですとPKストップが得意なキーパーが試合終了間際に交代で入ってくることがよくあります。

PK戦が行われるのはどんな時?

PK戦は全ての試合で行われるわけではありません。

決着がつかなかった場合に勝敗を決めるために実施されるものですが、PK戦は選手など当事者からすると実はあまり歓迎されていない感があります。

ですがトーナメント方式の大会の場合は勝ち上がるチームを決めなければなりませんのでPK戦が行われています。

あおくん
公式記録上はでもどちらが勝っても引き分けとして残されます。

ちなみに冬の高校サッカー選手権では1999年まで決勝戦に限ってはPK戦が行われず、延長戦でも決着がつかなかった場合は両校優勝として扱われました。
勝ち上がりがないからとは言えちょっと味気なかったですね。

リーグ戦ではPK戦を行わないのが一般的

PK戦は決着をつけなければならない場合の手段です。

そのため、数試合の結果で順位を決めるリーグ戦では行われないのが一般的です。

まとめ

PK戦のルールをまとめてみましたが、意外と駆け引きが多くて単純なものでもないことがわかります。

試合を観る時はそんな駆け引きにも注目してみると一層楽しめますよ。

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