サッカーの試合中に何か反則があった場合、反則を受けたチームが「フリーキック」を行いゲームを再開させます。

フリーキックとひと言で言いますが、フリーキックには「間接フリーキック」と「直接フリーキック」と「ペナルティーキック」の3種類があります。
フリーキックの違いについて説明していきます。
フリーキックとはいつどこでするの?
フリーキックとはサッカーの試合中にファウル又は不正行為があり、反則を受けたチームが反則を受けた場所から相手に邪魔されず試合を再開するキックのことです。
フリーキックの種類
- 間接フリーキック
- 直接フリーキック
- ペナルティキック
間接フリーキックと直接フリーキックは、ファウルを受けた場所からキックをします。
ペナルティキックはペナルティスポットからキックをします。
間接フリーキックと直接フリーキックの違い
3種類あるフリーキックのうち、まず間接フリーキックと直接フリーキックの違いを確認しましょう。
直接フリーキック | 間接フリーキック |
最初に蹴ったプレーヤーが相手ゴールに入れた場合、ゴールが認められる。 | 最初に蹴ったプレーヤーが相手ゴールに入れた場合、ゴールが認められない。 |

直接フリーキックになるファウル
直接フリーキックになるファウル
- ハンド(キーパー以外がボールを手で触れる=但し、キーパーもペナルティーエリア外で触れたらハンド)
- 相手を蹴ったり、引っ掛けたりした
- 相手に飛び掛かったり、殴ったり、押したりした
- 選手や審判等につばを吐いた
体に接触さわり相手を妨害した場合は直接フリーキックとなります。

直接フリーキックとなるファウルを自分のペナルティエリア内でした場合は相手のペナルティキックとなります。
間接フリーキックになるファウル
間接フリーキックになるファウル
- ゴールキーパーが6秒以上ボールを保持した
- ゴールキーパーがボールを一度離した後に再度触れた
- ゴールキーパーが味方のキックでのバックパスに触れた
- ゴールキーパーが味方のスローイングを直接触れた
- ゴールキーパーのキックの邪魔をした
- オフサイド
- 競技者を負傷させる可能性のある行為
- ボールと関係ない選手の進路を妨害した場合
基本的には体の接触を伴わないファウルであり、ゴールキーパーに関するファウルが多くなります。


審判の動きが違う!間接フリーキックと直接フリーキック
間接フリーキックと直接フリーキックは審判の動きも違うので、観戦する場合も注目してみましょう。
サッカーの審判には1名の主審と2名の副審がいます。

- 間接フリーキックの時は手を上に掲げる。
- 直接フリーキックの時は横に掲げる。
間接フリーキックの時は上に掲げた手は、2人目のボールタッチを確認してから降ろします。
直接フリーキック、間接フリーキックの共通ルール
直接フリーキックと間接フリーキックには共通のルールがあります。
共通ルール
- 相手選手はキッカーから9.15メートル以上離れる。小学生以下の8人制の場合は7m以上離れる。
- ボールは静止していなければいけない
- キッカーは一度蹴ったボールに続けて触れてはいけない
- ファウルを受けたところから蹴る
相手選手はキッカーより9.15メートル離れないといけませんが、間接フリーキックでゴールまでの距離が9.15メートルより短い場合にはゴールラインに立つことができます。
メモ
直接フリーキックで9.15メートル離れられない場合は、ペナルティキックになります。
キッカーは続けてボールに触れることはできないので、もちろんドリブルをすることはできません。
風が吹いてボールが動いた場合はやり直しです。
ペナルティキックとは
3種類あるフリーキックのうち「ペナルティキック」は直接フリーキックと間接フリーキックと違うところがあります。

ペナルティエリア内でファウルを受けたチームがペナルティキックをすることができます。
ペナルティキックとなる主なファウル
- ハンド(キーパー以外がボールを手で触れる=但し、キーパーもペナルティーエリア外で触れたらハンド)
- 相手を蹴ったり、引っ掛けたりした
- 相手に飛び掛かったり、殴ったり、押したりした
- 手や審判等につばを吐いた
ペナルティエリア内で体に接触さわり相手を妨害した場合はペナルティーキックとなります。


ペナルティキックのルール
- ボールは静止していなければいけない
- キッカーは一度蹴ったボールに続けて触れてはいけない
- ペナルティスポット(ペナルティマーク)から蹴る
ペナルティスポットはゴールラインまで約10.97メートルの距離になります。
ペナルティキックの場合はペナルティエリアに入ってもいいのは相手チームのキーパーだけです。
間接フリーキックのようにゴールラインに立つことは相手のキーパー以外、相手チームのフィールドプレイヤーも味方チームのプレイヤーもできません。
サッカーのフリーキックの違いのまとめ
サッカーのフリーキック3種類を確認しました。
ファウルの種類により直接フリーキックか間接フリーキックどちらになるかが決まります。
直接フリーキックになるようなファウルをペナルティエリアで受けた場合はペナルティキックになります。
フリーキックは試合中に相手に邪魔をされずにボールを蹴ることができるので得点のうまれるチャンスでありでもあります。